2019/06/27
脱水症状に気をつけましょう
梅雨の季節が始まっています。湿度が高くジメジメとして、過ごしにくい季節です。今日は、こんな季節から夏にかけて高齢者に気をつけてほしい「脱水症」についてです。
脱水症は年齢を問わず誰にも起こる可能性がありますが、特に高齢者は注意が必要です。
というのも、高齢者が脱水症になりやすいいくつかの理由があるからです。高齢者が脱水症になりやすい理由は次のようなことが挙げられます。
・食べ物を飲み込む嚥下機能が低下することで食事が減り、水分の摂取量も減ってしまう
・筋力の低下で、身体の中の水分を蓄積する筋肉の量が減り、体内の水分量も減ってしまう
・腎臓機能が低下し、血液中の塩分濃度の調整ができなくなり、水分量が減る
・感覚機能が低下し、自分でのどの渇きを気付きにくい
脱水症が進行すると、頭痛や吐き気といった症状が現れ、さらに重症化すると、意識がもうろうとしたり、身体の痙攣が起こることもあります。
ご本人も注意が必要ですが、周囲の方も高齢者の様子を気をつけてチェックするようにしましょう。
主なチェックポイントとしては
・皮膚や唇、口の中が乾燥していないか
・通常なら汗で湿っているはずの脇の下が乾燥していないか
・トイレの回数が極端に減っていないか
・ボーッとしたり、うとうとしている傾眠傾向が頻繁にあらわれていないか
などです。
もし脱水症がみられたら、経口補水液(水1リットルに食塩3グラム、砂糖20~40グラムを溶かしたもの。レモン果汁を少量入れると飲みやすくなる)を飲むようにしてください。
家の中にいても脱水症になる可能性はありますので、十分に注意してくださいね。特に、寝る前の水分補給も大事です。トイレが気になる方もいるかもしれませんが、就寝中は水分を消費しますので、ぜひ意識して水分補給してから寝るようにしてください。