医療法人社団やまと やまと診療所武蔵小杉 在宅診療専門

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令和1年8月9日OMC勉強会レポート

2019/08/22

令和1年8月9日OMC勉強会レポート

今回のOMC勉強会では、職種別意見交換会を行いました。

「ケアマネ」「訪看・訪問リハビリ」「薬剤師」の3つのチームに分かれて、各職種における課題の意見交換を行い、その後チームごとに意見を発表、他の職種や医療機関に求めることや他チームへの質問等を行いました。

【各チームより出た意見】

〈看護師・PTチーム〉
・各事業者や病院が多いので、患者さんにとって選択肢はたくさんある
・小児や難病患者への制度的な不足がある(レスパイト先がない)
・24時間対応、土日対応ができない事業所が多い。他の訪問看護ステーションと連携できるが、報酬の加算が難しい
・情報を得る手段が少ない。医師との情報共有ツールが足りない
・在宅リハの意識が患者さんに足りない
・ケアマネが持っている情報をもっと教えてほしい

〈薬剤師チーム〉

・薬局に薬を取りに来る人で、訪問診療に切り替える方がよさそうな人に、どう勧めたらいいかが分からない。
・患者さん本人から主治医に、通院が大変と言えないケースが多い
・訪問薬剤師にも退院サマリを渡してほしい
・訪問薬剤師も担当者会議に呼んでほしい
・退院時、在宅診療医と訪問薬剤師で退院指導を行い、在宅診療移行の整理ができたらいい
・訪問看護や診療所とは比較的やりとりできているが、ケアマネ情報を得られにくい
・残薬管理の情報が訪問薬剤師に届かない
・訪問薬剤師の役割の啓蒙が足りない。訪問薬剤が入る一番の役割は、無駄なく薬を適正使用できること

<ケアマネチーム>

・区で、医師会も交えた医療連携会議が行われているが、活用しきれているのか疑問
・地区ごとに地域包括支援センターのルールが統一されていない
・どこの訪問診療医にするかを決めるときの判断材料が少ない
・土日に入所できるショートステイが少ない
・自分の職種がこれ以上入るのは過剰だと思ったらケアマネに言ってくれるとありがたい。ケアマネから「今の状態ではこのサービスは必要ないですよね」と持ちかけるのは言いづらい。

各チームからの発表後、1時間以上に渡り各職種からさまざまな意見が出ました。「顔のみえる関係づくり」からさらに一歩踏み込んだ連携づくりができるよう、今後も意見交換会を開催していきたいと思います。

アンケート結果

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次回のOMC勉強会は、令和1年9月6日(金)です。「制度内で対応困難な課題をどう解決するか」というテーマで事例検討会を行います。ぜひ奮ってご参加ください。